2017年7月8日 ヒアリというアメリカの女優か何かかが活躍しているのか、と誤解したボクであ る。

最近、ネットニュースで頻繁にヒアリという単語が登場する。でも、ボクはこのヒアリという文字を読んだとき、すっと頭の中に入って来なかった。何しろ、ボクの頭の中では「火蟻」という認識だったからだ。

ヒアリと言えば、ちょうどボクが幼稚園の頃、アメリカに行っていたときに、妹がまさにこのヒアリの巣(蟻塚)を踏み潰して、わらわらわらーっと一瞬で下半身が蟻まみれになったのを目の当たりにした記憶がある。ヒアリに噛まれた妹はすぐに病院に運ばれたが、真っ赤に腫れて、大惨事だった。神戸港にヒアリが上陸したという話を受けて、そんなことをパキスタン出発前に父と話した。アナフィラキシーを起こすらしいので、今頃、妹君は戦々恐々だろう。

そんなわけで、ボクはヒアリをよく知っている。ヒアリの蟻塚だって見ている。それでも、ヒアリとカタカナで書かれてしまうと、頭の中で結びつかなかった。一瞬、ヒアリという名前の有名人でも登場したのかな、などと思ってしまった。

言葉は伝達の手段だ。「火蟻」と書けば絶対に伝わるし、強烈なイメージを喚起する。生き物だから厳密にはカタカナで書くべきなどという変な風習というか文化が、ヒアリという表現を使わせているのだろうか。日本には漢字、ひらがな、カタカナを組み合わせられるという素敵な文化があるのだから、漢字が適切なときには漢字を使うべきではないか。