2016年4月24日 スマホの普及が多言語化の足枷に!?

昨日、Notoフォントについて書いて、ウェブサイトの多言語化に向けた希望的な話をした。一方では、多言語化に向けてのネガティヴな話題もある。アクセス解析をすれば明白だが、インターネット上は、パソコン・ユーザがどんどん減って、スマホ・ユーザが増えている。つまり、スマホでウェブサイトにアクセスする人が多いということ。その上、パソコンを持たない若いユーザも増えている。そうなると、いくらパソコン用に多言語対応のフォントが開発されても遍く多言語化に対応していくわけではない。

スマホでフォントをダウンロードして使うというユーザは少ないだろう。フォントを変更するアプリがないわけではないが、機能は非常に限定的だし、そもそも、スマホにはフォントを変更するという文化もないだろう。だから、スマホからアクセスされると、ボクのウェブサイトは文字化けだらけになってしまう。ウェブサイトの多言語化に向けて必死に頑張っているのに、スマホの普及で、実のところ、足踏み状態である。

Notoフォントの普及はウェブサイトの多言語化に明るい光を当てる。でも、スマホの普及が進んでいるので、それだけでは不十分である。Unicodeという概念があって、文字に関する統一的な規格を打ち立ててくれているのだから、それに対応する方向にパソコンもスマホもなればいいのだけれど、でも、楔形文字が表示できるなんて機能を求めている人は非常に限定されるので、わざわざ容量を使ってまで対応しようとはしないのだろうなあ。