2014年4月23日 サンスクリットに魅入られて……

本日付で新しい会社に配属になった。その歓迎会ということで、近くの呑み屋さんへ。そして、エヌ田さんと意気投合する。

どうやら、彼女は大学時代、何をとち狂ったか(注:エヌ田さんの発言のまま!)、サンスクリットを専攻したらしい。だから、文法や意味は分からなくとも、音としてのデーヴァナーガリーは読めるので、インドに遊びに行くと、ついつい文字を発音してしまうのだ、と言っていた。会社のメンバたちは「え? エヌ田さん、サンスクリット語なんて読めるの?」と驚いていたけれど、エヌ田さんは「ええ。サンスクリット読めますよ」と答えていた。ああ、エヌ田さんは「サンスクリット語」とは言わない派の人間なのだな。ボクと同じ人種だ。

そもそも彼女は文字が好きらしく「音としてなら読める文字」がたくさんあるとのこと。この感覚が、とてもボクに近い。ボクも「音として読める文字」ならたくさんある。「文法」にはあんまり興味がないのだ。最近じゃ、ミャンマー文字も少しだけ「音として読める」ようになってきた、と思う。そういうアプローチで言語に向き合う点はボクと彼女は似ている、と思う。そういう意味じゃ、英語ってどう頑張っても「音として読める文字」にはならないので、難しい言語だ、とボクは密かに思っている。

その後、インド・ヨーロッパ語族の話でエヌ田さんと盛り上がる。それを受けて、ティー田さんも中国の四声とベトナムの六声について講釈を始める。ああ、この会社の人たちは、ちょっとヘンだな。でも、面白いかもしれない。少しだけ、ボクは安心していたし、もしかしたら、一緒に入社したエム島君は心配になったかもしれないな、と思う。