2021年1月18日 カクダイ・クルクルムシ・ハカセ

最近、息子のツクル氏にライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズを読み聞かせしている。ようやく3作目まで読んだ。意外と面白くて、とてもファンタジィをしているので、ウェブサイト「ファンタジィ事典」のターゲットにしてもよいかもしれないと思っている。1作目の『オズの魔法使い』だったら、たとえばクマとトラを組み合わせたような怪物「カリダー」とか魔法の金帽子で呼び出す「翼ザル」みたいなものが登場して、その辺は「ファンタジィ事典」っぽい。意外と有名な登場人物である「ブリキのきこり」も、魔女の魔法で次々に自分の身体を切り落として、そのつど、ブリキ職人に身体をブリキに置き換えてもらいながら、最後の最後で首を切り落としたときに、ブリキの頭に挿げ替えてもらう。こうして、完全なブリキのきこりになるわけだけれど、さて、主体はどこにあったのかな、と考えさせられる。

そんなわけで、お試しとして、1作目からは「トンカチ頭」を、2作目からは「カクダイ・クルクルムシ・ハカセ」を、3作目から「ホイーラー」を載せてみた。日本語訳によっては表現が異なるのかもしれないけれど、なかなかユニークなキャラクタたちだ。しばしば、幻想生物の事典などに『ガリバー旅行記』とか『指輪物語』、『クトゥルフ神話』などのキャラクタが載ったリもする。ドラキュラやフランケンシュタインの怪物なんかは完全に創作キャラクターだ。だから、オズ・シリーズのキャラクタが載ってもよいだろうな、と思っている。