2020年10月2日 よりひとは「一般男性」なのか否か!?

伊勢谷氏が保釈されたタイミングで、よりひとが突撃した。これ自体は他愛のない話というか、取り上げるようなことではない。よりひとらしいな、と思うし、彼としてはこれだけ話題になったから満足だろうな、とも思う。昔から、彼の「笑い」は根っこの部分が暗く、陰湿で、じめじめしている。彼はネタをやっているんだけど、彼の動画を見た後には気持ち悪さとか不快感が残る。だから、何となく怖いもの見たさみたいな感じがあって、それが不思議と人を惹きつける。そういう構造の特殊な笑いであり、ネタである。伊勢谷氏サイドにしてみれば、罪を犯したとは言え、保釈のタイミングは殊更注目されるので、次のステップに向かうためには大舞台だったはずだ。それなのに、話題をよりひとにかっさらわれた。邪魔が入ったという感じで、怒りを覚えているかもしれない。そういう台無しにする感じが、よりひとらしい。悪意がある。

ただ、ボクが書きたいのはそういうことではない。記事によって、よりひとの取り上げられ方があまりにも違うので、単純に面白いな、と思った次第。ある記事では「人気YouTuberのよりひと」と紹介していて、別の記事では「YouTuberの男」と書いていて、その後、よりひとを紹介している。記事によっては「YouTuberの男性」だけで、よりひとの名前を出していないものもある。さらには「一般男性」と書いている記事もある。

この記事の間に存在する揺らぎは、YouTuberに対する記者の認知度の違いだろう。YouTubeに触れる機会の多い記者からすれば「あのよりひとが!」と思うだろうし、YouTubeに馴染みのない記者からすれば「誰だ、あの男。何かYouTuberらしいけど……」となる。さらにはYouTubeを見ない人からすれば、YouTuberは「一般男性」となる。

でも、客観的に見れば、よりひとは登録者59万人のYouTuberだ。最近、人気に陰りがあるとは言え、概ね動画は10万再生はされていて、かなりの頻度で50~60万再生を叩き出している。それなりい知名度はある。これを「一般男性」と書いてしまうのは、あまりにも記者として鈍感だな、と思う。

そういう意味で、記者の質にばらつきがあることがよく分かる今日この頃である。