2026年5月31日 トラに喰われた人間はトラの下僕に!?

  

最近、韓国との物流経路を確保したので、韓国より韓国の書籍をゲットできるようになった。コ・ソンベ(고성배)氏の『韓国妖怪図鑑(한국 요괴 도감)』(2019年)を活用して、ガンガン、朝鮮半島の妖怪を更新していたが、今回、新たにコ・ソンベ氏の『意外と奥深い鬼神図鑑(의외로 사연 많은 귀신 도감)』(2023年)を調達してみた。『意外と奥深い鬼神図鑑』はイラストも多いし、コラムも多いし、読んでいて非常に楽しい。しかも、『韓国妖怪図鑑』には載っていなかった民間伝承の神々も載っている。面白かったのが、竈の女神とトイレの女神の対立の神話。こういうのも、ちょっとずつ紐解いて、更新していこうと思う。

コ・ソンベ氏の書籍

今日は、中国伝承の倀鬼(チャングイ)と、それに紐づく形で朝鮮半島のチャングィ(倀鬼)とベトナム伝承のマーチャインを更新してみた。トラに襲われて死んだ人間が、死後、トラの下僕になる点は一緒だ。でも、中国の場合、あくまでも山の怪であって、山に立ち入った旅人をチャングイがトラの前に誘って襲う。そうやって新たな獲物を身代わりに、自分は成仏するという筋書きだ。朝鮮半島では、何故か1匹のトラに3人のチャングィがとり憑いている。恐ろしいのは、チャングィが成仏するためには自分の親類を生贄にしなければならないという点。誰でもいいわけじゃないのが朝鮮半島のチャングィの悲惨な点である。ベトナムのマーチャインは1匹のトラの尾にたくさんのマーチャインがとり憑いている。マーチャインがたくさんとり憑けばとり憑くほど、トラの霊力が高まるというから、それはそれで恐ろしい。

というわけで、同じトラに襲われた人間がなる妖怪なんだけど、国によって若干の違いがあったので、それを比較してみた格好だ。さてはて。