《過去の雑記》

過去の雑記566件から585件までを掲載しています。

2012/06/24 とある検定ディズ

今日はイベント・ディ。なので、日曜日に出勤。今日は我が社の企画した検定が開催されるのだ。

検定って一時期、ブームになっていたけれど、今はどうなのかな。下火なんだろうか。でも、blogなんかを見ると、結構、根強いファンは多いようで、あちこちの検定を受けて回っている人たちが多いことに驚かされる。合格証みたいなものを写真にとって、みんな、誇らしげにアップしている。達成感を得る手段としては、検定とか資格って、最適かもしれない。

ボクは会場で受付担当。普段、設計とか計画とか、あんまりお客さまと接する機会がないボクだけど、色んな人がいるんだなあ、と思いながら受付をやっている。優しい人もそうでない人も、おおらかな人もせっかちな人も……。何かとこちらの不手際を探してご指摘をしようとしてくる奇特な人もいるわけだ。さらりと受け流す先輩職員の手腕が冴え渡る。明らかに検定マニアという感じの人もいた。

結局、何の仕事をしていても、どんな仕事をしていても、その一番のベースはこういうお客さまなのだから、彼らの考え方や感じ方が大切だ。こういう体験って、いい刺激になる。

2012/06/23 サルサ・ディ・ポモドーロ

本日は久々に時間的にも精神的にもゆったりできたので、調子に乗ってトマトソースをつくってしまった。イタリア語で言えば、Salsa di Pomodoro(サルサ・ディ・ポモドーロ)。前にもつくったことのあるソースなんだけど、冷凍保存しておけば、かなり長期間に渡って使用できる。だから、こうやって時間のあるときにつくっておくに限る。

今回は本のとおりにつくった。オリーブオイルとニンニク、タマネギとトマト缶をぐつぐつと1時間くらい煮る。その後、こいつらを濾(こ)すんだけど、前回は面倒臭いので文明の利器・ミキサー氏に登場願って、一度、ペースト状にしてから濾した。今回は本のとおり、鍋からそのまんま濾してみたんだけど、これがかなり大変だった。意外とトマトの皮とかタマネギのすじが網目を通らない。濾す作業だけで1時間半くらいかかってしまった。昔の人はさぞや大変だったろうなあ、と想像する。でも、まあ、昔はもう少し、網目が粗かったのだろうとは思うけれど。

そんなこんなで、今回は丁寧につくったソースなので、おいしくできるといいなあ、と思っている。オリーブ・オイルが大量に入っていて、油っこいのはレシピのとおり。この辺は、まあ、次回以降の改良だと思っている。

2012/06/22 さよなら、関内。

「関内」というのは関の内側という意味。時代は明治、開港した横浜は、外国人居留地とそうじゃない場所とを川でぐるりと囲んでいて、それぞれの橋には関所を設けていた。つまり、関の内側は、明治の頃には外国人が住んでいたところだった。外国人と揉めるのを避けるため、関内には武士は立入りが禁止されていたという。だから、「関内」は、実に横浜らしい地名だ。

……なぁんて豆知識はどうでもいいんだけど。今日はさよなら関内の日。職場のお引っ越しだ。今まで職場が入っていたビルディングは非常に古く、新たに自家発電設備を設置するスペースが確保できなかったのだ。東日本大震災後に続いた不安定な電力状況の中、会社として、自家発電設備を設置することを検討し、結果、引っ越しが決定した。自家発電設備を備えることができるビルディングを求めて、大移動である。

とは言っても、引っ越し先は山下公園のすぐ近く。まあ、関の内側か外側かという先程の定義に従えば、関の内側だ。

12階になったので、見晴らしはいい。赤レンガ倉庫も大桟橋も氷川丸も見える。みなとみらいのランドスケープも見渡せる。天気がいいときにはスカイツリーまで見えてしまうのだから、まさに絶景。休憩時間にぼけーっと外を眺めていると、何だかあっという間に時間が過ぎてしまう。働く環境としては最高だな、と思う。

さてさて。お仕事、頑張るゾ。

2012/06/17 妹、結婚おめでとうパーティ(式はまだだけど)

今日は妹とその旦那さまの結婚おめでとうパーティの日。丸ビルの36階でイタリアン。お店の名前は「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ(Antica osteria del ponte)」。何だか舌を噛みそうな名前。珍しいことに、google先生はちゃんと訳してくれなかった。でも、大丈夫。excite先生が訳してくれた。《古代橋の宿》って意味らしい。アンティカはアンティーク。そしてオステリアがホステル。にゃるほどー。最近、何となくこういうヨーロッパの単語の感覚が掴めるようになってきた。

さすがに36階だと、結構、高い。下界を見下ろすような感じ。まるでオリュムポスの神々の気分だ。実際、窓際の席だったので、尚更。でも、太陽光線がかなり眼に沁みる。普通、こういうレストランのビルディングって、紫外線コーティングとかしてそうなもんだと思うんだけど、この店はやっていないみたい。目がしわしわするよ。

妹君の旦那さまのお父さまは愉快な人で、会話の端々で丁々発止。頻繁に笑わせてくる。お母さまも、それに乗っかってニコニコしている。和気藹々とした家族だなあ、と思う。これなら妹君もハッピィなライフを送れることだろう。

2012/06/15 AKB48的お洋服。

新しい洋服を買いに横浜へ。若者ひしめくビブレのビルディングは、いつもボクのテンションをハイにする。横浜って、基本的にはみんなダサいのだ。特に駅周辺はちぐはぐで無頓着な感じのファッションの人が多い。でも、ビブレの川っ縁にたむろする若者たちは、流行を追おうとしている。着飾っている感じはするし、ヘンテコな場合もあるけれど、でも、「最新」に乗ろうとしている。そういう空気感が、ボクはスキだ。

今回は白と黒のチェックのシャツを購入。縁に赤い柄があって、まるでAKB48の衣装みたい。それから髑髏の柄のシャツに、白黒のゴシックな十字架柄のシャツ。

AKB48的お洋服

新しい服を着ると、新しい気持ちになれる。生まれ変わったみたいな幸せな気分になれる。だから、こうして、たまにビブレにやってくる。新しい空気を吸うのだ。

* * *

日曜日は妹の結婚お祝いパーティがある。このAKB48的お洋服を着込んで出掛けよう。ふふふ。

2012/06/14 イタリアン・ニッシュ

お気に入りの店っていくつかあるが、そのうちのひとつがヨコハマ駅のイタリアン・ニッシュだ。個人的にはチョップサラダがオススメ。10種類の野菜を1cm程の角切りにして混ぜたサラダだ。これが、実に色んな味がしておいしい。いつか、こういうサラダを家で作れるようになりたい。そう思っていて、そのために、何度か食べに行っては、中身や味の確認をしている。

生パスタ

でも、今回食べたのは生パスタ。さすが生パスタ。ほかのパスタ屋で食べるよりもモチモチしていると思う。

オススメなので、ヨコハマにお立ち寄りの際には是非。

2012/06/14 身のない話に花が咲く!?

久々に散髪。まあ、散髪なんてもともと久々にしかいかないものだけど。

最近のボクの目下のところの目標のひとつに、いかに他人とお喋りするか、というのがある。基本的に、意味のあることしか会話したくないと思っているボクで、だから、だらだらした場を繋ぐだけの会話って、非常に苦手だった。いろいろと会話のアイディアみたいなものは浮かんでくるんだけど、「それを話してどうなる?」と考えたら、一歩、踏みとどまってしまう。結果として、沈黙が訪れる。ああ、他人と話すの苦手だなあ、と悩んでしまう。

でも、意味のないことでも、場を繋ぐだけのものでも、何でも思いついたことを話すというのは大切だ、と思い直した。結局、それが潤滑油になって本質に切り込めることもあるだろう。そこから発展する有意義な展開もあるかもしれない。まずは切り出す。それが肝要だ……と受け入れられるようになったのは、多分、ボクが大人になったからだろう。

そんなわけで、髪を切られながら、取り留めのない話をする。最近流行りの漫画の話とか、ドラマの話とか、音楽の話とか。自分が興味がないことでも、積極的に質問するようになった。そうしたら、何だか楽になった。

2012/06/13 シリウスにて乾杯!!

今日は妻のちぃ子の誕生日。ウェルカム・トゥ・ミソ・ウェイ。

そんなわけで、ランドマークタワーの最上階にあるバー・ラウンジ「シリウス」で乾杯。大昔、国際会議でボクが海外講師の接遇をしたときに、お疲れ会をこの「シリウス」でやった。接遇班の若手を課長がもてなしてくれたのだ。あのときの景色に圧倒されたイメージが、強く、強く、ボクの頭の中に残っていた。いつか、ちぃ子とここに来よう、と思っていて、ようやく念願叶ったというわけ。

ヨコハマ、マティーニ、テキーラ・サンライズ、チャーリー・チャップリンという定番のカクテルも、シリウスのオリジナル・カクテルであるガスランプやシリウス277も、いろんなカクテルを注文してみる。やっぱり、おうちカクテルとは違って圧巻だ。装飾がキレイだし、味も奥行きがある。

シリウス277 お料理!!

たまーに、ね。こういう本格的なカクテルを楽しんで、おうちカクテルの参考にしなきゃいけない。何しろ、本場のバーテンダの作ったものを飲まなきゃ、目指すべき味やら方向性が確認できないもんね。ふっふふー。

2012/06/13 人生を振り返るのは有意義で贅沢な時間だと思う人は挙手!

5年目になって、自動的に昇任したらしい。だからって給与が大幅に上がるわけでもなく、立場や責任が変わるわけでもなく、何がどうなったという業務上の明確な境界条件の変化って、今のところ、何も観察されない。でも、書類上は昇任したことになっている。

あ、ひとつだけ大きな変化があった。それは、係長試験を受ける資格が得られたという事実。それから、それに付随して、係長試験を受けるように上層部に指導されるようになったという付帯的な環境変化はあった。でも、ボクがそんなプロパガンダに流される性質じゃないことはみんな知っているので、そのうち、そういうキャンペーンは消えてなくなるだろう。

そんなわけで、本日は研修を受けてきた。キャリアとは何か、という問い掛けから始まる。career(キャリア)の意味するところの第一義は《生涯》なのだという。そこから派生して《経歴》やら《職業》という意味があるのであって、そもそもの意味するところは《経路、通り道》、すなわち「辿ってきた道」という意味らしい。

研修では、自分のこれまでの業務についての振り返り、自分の強み、弱みの発見なんかがあって、今後の業務に向けての取り組み姿勢について、真剣に考える機会になった。だから、非常に有意義な時間になった。

* * *

最近の社員研修なんかでは、従来とは異なり、「自律自育」という考え方が導入され、重視されるようになっているらしい。自分で自分を律して、自分を育てていく……言い方は格好いいけれど、結局、人材育成担当部門が、社員教育の大部分を放棄して、個人の責任にしたとも言える。まあ、ね。人が少なくなって、余裕がなくなった。でも、各人で育っていけるなら、そんなに簡単な話はない。だから、どうやって「自律自育」になるように社員を仕向けていって、そのサポートをしていくのか、が人材育成担当部署の課題……なんだろうなあ。でも、そっちの方が難しそうだ、と思う。

2012/06/12 過保護靴下

靴下を買った。クローゼットにしまおうと思ったら、縁にLとRって書いてあった。そういうデザインなんだろうけど、過保護だ(笑)。

過保護靴下

2012/06/11 少女ロボットは隠れた名曲である

最近、また、いろんな音楽を探し求めてyoutube。でも、結局、また原点に戻ってきてしまった(笑)。ボクが椎名林檎の曲で一番スキなのは、実は「少女ロボット」と「リモートコントローラー」かも知れない。

「少女ロボット」はともさかりえに楽曲提供した曲。当時のともさかりえはぶっ壊れてて良かったよなあ。それから「リモートコントローラー」は3rd singleの「ここでキスして。」のc/wだ。汚い部屋の中で、リモコンが見つからないイライラした感じを歌詞にしてしまった名曲。でも、自分をコントロールするリモコンを探しているようにも解釈できるので、ちょっと歌詞としては面白い。どっちも、あんまりメジャじゃないかもしれないんだけど。でも、大好きだったなあ。そのLive Ver.を発見。あまりに懐かしかったので、ペタリコ。

2012/06/09 手の中に残ったもの!?

この間、キャリア形成について研修を受けた。全体的にはどうでもいい研修だったんだけど(こらこら)。でも、ひとつだけ面白いことを言っていた。「キャリアとは何か」という命題に対するひとつのサジェスチョンとしての講師のお話だ。

「あなたのキャリアは?」と訊かれたときに、自分の経歴を答える人が多い。「こんな職場で、こんな業務をやってきたよ」というのがキャリアだ、と一般には思われている。でも、サラリーマンの場合、仕事というのは自分では選べない。業務も自分では選べない。会社に「お前はこの業務をやれ!」と命じられて、否応なくその業務をやる。だから、「この職場で、こういうことがやりたいの!」というのは、本当の意味でのキャリア形成じゃない。キャリアというのは、その場所じゃなきゃ発揮できないような低級なものじゃなくって、もっと懐が広く、何処にいようとも発揮できるもの。そういう強み、能力を手に入れなさい、と。そんなお話だったわけ。

なるほどなあ、と思う反面、難しいことだよなあ、とも思う。

企画力があるとか、コミュニケーション力があるとか、調整力があるとか、そういうのは、一朝一夕で得られるものではない。自分でこうありたいと願って、頑張って、それで「はい、どーぞ!」と得られるような類いのものでもない。得手不得手もあるし、向き不向きもある。いろんな仕事と向き合っていく中で、何となく、ああ、こういうことかな、と体得していく感じのものなんじゃないかなあ。だから「自分のキャリア形成について考えなさい」と言われて、「何処にいようと発揮できるもの」という広義の「キャリア」を意識することって実はとってもハードルが高い。

悩んで、考えて、歩いて、ときには壁にぶつかって。それで、ふと振り返ったときに手の中に残っているもの。それが「キャリア」なんだろうなあ、と思う。だから、まあ、せいぜい、悔いの残らないように頑張ろう。そんな風に考えることにしようと思った。

2012/06/08 発言しないのは無責任!?

ある人が言った。会議の場で発言しないというのは、実は無責任の極みだ、と。物事が決まっていく過程で、自分の意見を言わないのはズルい行為だ、と。普段チャランポランなクセに、珍しく大真面目に言うだ。

でも、言っていることは的を射ている。会議の場で発言しないのは不在に等しいとか言われることが多いけれど、決定に対して携わらないという意味じゃ、無責任なのかもしれない。同意するにしろ、反対するにしろ、何らかの意思表示は必要なんだろうな、と思う。

その意味じゃ、今回のこの会議、ボクはあんまり協力的じゃないよなあ、と思っている。中身が難しくて、とてもついていけなかったんだけど。でも、我が社のプレゼンスを発揮できていない。次回はがんばろうと反省。会議だって、きっと、予習が大切なんだよなあ。時間がなかったので、ほとんど予習していかなかったボクが悪い。次回は予習して、絶対にコメントしよう。がんばる。

2012/06/07 検討すべきタイミングに検討することが肝要!!

某所で工事現場がストップしててんやわんや。そんなこんなで、現場視察に行った。何もないところなんだけど、道路脇の東電の鉄塔だけが異様な感じ。にょっきり聳え立っている。どうやら、この鉄塔が老朽化していて、道路を掘削すると傾きかねないというワケ。だから、掘れないのだとか。そんなこんなで現場がストップしていた。

現場に着いて、鉄塔を見上げて、おいおいそんなの設計時点で現場見たら分かるじゃん、と思ってしまった。実のところ、問題が起こる現場って8割方、その原因って決まっている。事前の準備が甘いのだ。検討しなきゃいけないタイミングで検討していないとか、調整しなきゃいけない段階で調整しておかないとか。結局、工事進捗で一番、大切になってくるのは、事前の段階でどれだけ予防的な措置をとれるか。だから、一度、工事が始まってしまってからは、がんばったってコントロールすることは難しい。

* * *

何事も、そうだよなあ、と思ったりする。ウェブサイトも、運用とか深く考えないで作り始めると、後から修正作業が大変になったりする。ウェブサイト「ファンタジィ事典mini」はスマホが流行り始めた頃にリニューアルした。本来であれば、スマホがどうなっていくのかをちゃんと検討しなきゃいけなかった。何となくそんなことを頭の隅っこで考えたんだけど、面倒臭くって、まあいいか、と深く考えないで見切り発車した。結果、このウェブサイトはスマホに対応できていない。対応しようと思ったら、大掛かりな手術が必要。そんなこんなで、最近流行りの3WAYにはなっていない。

そんなわけで、多分、一番、時間とお金、労力をかけるべき場所は、検討の段階だ。そこでどれだけのことを想定できるか。そこを軽視すると、失敗する。

2012/06/06 女子会!?

今更ながら、係の歓送迎会 at 瓦カフェ&ダイニング

お店に入って、案内されて、おいおいまるで女子会か、と思った。何しろ、絨毯が敷いてあって、カラフルなクッションが並んでいる(写真はお店のウェブサイトからもらってきた!)。こんなところで飲んだら、くつろいでしまって眠ってしまう。

ビバ、女子会!!

それにしても、今日はみんなスケジュール的にはバラバラで、あっちに出掛けていたり、こっちに出掛けていたりしていたのに、時間になったら、係のメンバはみんな揃った。ものすごい団結力。一方、ゲストで呼んでいた他の係の人々とか、他の課の人々、異動になって係を出て行った先輩なんかは来ない。みんな、それなりに忙しいらしい。結局、毎日顔を合わせているいつものメンバで飲み会スタートだ。

結構、ゆっくりゆったりと飲んでいたつもりだったんだけど、絨毯の上にペタリと座って飲んでいたからかな。家呑みの気持ちになってしまっていて、しこたま飲んだらしい。帰りには相当酔っぱらっていて、ふらふらだった。

2012/06/03 シュメル神話にフォーカス、フォーカス♪

最近、「鍵のかかった部屋」と「Wの悲劇」を観るのが日課だ。どちらも役者の演技が面白いし、カメラアングルも面白い。何よりも演出が面白い。「鍵のかかった部屋」はカット割りがすごく面白いし、効果音も効いている。「Wの悲劇」は雰囲気づくりがすごく上手。スタッフからキャストまで、ちゃんと二人三脚でやっている感じが素敵なので、ついつい毎週、見入ってしまう。

* * *

今年度は「シュメル神話」にFocusしようと決めて、図書館から「シュメル神話」とか「シュメル文明」に関係する本を6冊借りてくる。本来は、楔形文字が読めるようになるといいのだけれど、独学ではなかなか難しいだろうなあ。まあ、神さまとか妖怪の名前なんかは単語の意味も含めて、読めるようになろうと思う。

楔形文字の一覧を示してくれる素敵ウェブサイト(英語)があったので、貼っておこう。ちなみに、このウェブサイトはシュメル文学を原文からラテン文字に翻字されたものを読むことができる。今は絶版になっている筑摩世界文學体系の『古代オリエント集』の杉勇さんたちの日本語訳を片手に読むと、非常に面白い……と思う。そのまんま、かなり忠実に訳してくれているんだなあ、と。

ただ、神さまの名前は必ずしもひとつじゃない。いろんな呼びかけが登場する。原文ではいろいろな呼びかけをしているけれど、日本語訳の方は統一的な名前で整理されているので、その点、原文を追いかけながら、もう少し掘り下げていける気はしている。

http://etcsl.orinst.ox.ac.uk/edition2/signlist.php

2012/05/29 徒然に思うがままに……

隊長さんが婦長さんだったので、今日はお仕事はお休み。最近、仕事で毎日、帰りが遅かったので。多分、限界が来ていたのだらう。朝、久しぶりにぐっすりと眠ってしまった。

* * *

ここのところ、いろいろと考えたことをメモしておこう。

まずはFocusの話。何事もFocusが大事。人間、たったひとつのことであれば、集中できるし、特化できる。あれもこれもと欲張るからうまくいかない。やりたいことは無限にある。可能性も無限にある。何に絞るか。それが一番、肝要だ。

次は手段の話。手に入れたいものがある。そのときに、それを手に入れられる手段を持っているのかどうか。たとえば、今、100万円が欲しいとして、その100万円を手に入れる手段があるのか。なければ、手段を手に入れなければならない。100万円を稼ぐビジネスをしなきゃならない。おいしいコーヒーが飲みたければ、おいしいコーヒーが飲めるシステムをつくらなきゃいけない。

最後に意識の話。ボクは昨日、一体、どれだけのお金を稼いだのか。自分の収入の話じゃなくって、仕事としての話。たとえば、メールに返信した。電話をした。指示を出した。質問に回答した。求められた資料を作成した。これらの行為は、一体、どれだけの金額を生み出したのか。何も生み出せない仕事なら、しなくてもいいワケだ。

* * *

どうも、最近、散漫になっている。やりたいこと、やらなきゃいけないこと、やっていること。これらが合致しないとダメだなあ。考えろ。考えろ。

* * *

ブレーズ・パスカルの断片集『パンセー』より。適当に訳してみた。

L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature; mais c'est un roseau pensant.

人間とは1本の葦である。自然の中で最も弱いものである。しかしながら、人間は考える葦である。

2012/05/27 油絵で妖怪画!?

今日は代々木にて親族大集合。祖母が癌から見事、復活を果たしたので。その退院100日目お祝い。みんなで会席料理を食べる。

おうちでジン・トニック!!

最近、祖父は妖怪画にハマっている。実は、祖父に頼まれて、数か月くらい前に妖怪の資料を送った。妖怪の資料が欲しいと頼まれたので。水木しげるのイラスト集にしようかとも思ったのだけれど。結局、江戸時代の狩野派の妖怪画の資料にした。江戸時代の絵の方が想像力を掻き立てられるのでは、と想像した。今、それらの資料をモティーフに絵を描いているらしい。

デジカメで撮影したものを見せてもらった。油絵にすると、非常にカラフルな仕上がり。ゴッホが浮世絵を模写したみたいになんだか不思議な絵に仕上がっている。祖父にとっては、何らかの琴線に触れた妖怪なんだろう。ボクからすると、非常にマイナな妖怪たちをモティーフにしている。ボクには分からない何かが、祖父の心を捉えるのだろう。

2012/05/20 プティ旅行・松江&iPhoneが絶不調!?

今週は研究発表会in水の都・松江。社会人になっても、学会みたいなところに行くことになるとはなあ(遠望)。

松江まではバスに揺られてえっちらおっちら。21時半に横浜駅の天理ビルから出発して、朝の9時に松江駅に着いた。結構、ハードな長旅。でも、ボクはこういうゆったりした移動が好きだ。いろんなことを考えられる。戦略を練ったり、反省したり……。自分のライフスタイルを再構築する方策が練れるいいチャンスだ。本来の自分の人生の目標がブレてないか、とか。

松江では発表が2本。1つ目は東日本大震災に関する調査報告。もうひとつは横浜紹介と自分の課題について。前者の方は某研究所の案件なので、内容的にはヘヴィ。失敗できないなあ、という感じ。後者は、知人伝手に頼まれたもので、何でもいいから20分話してね、という内容。だから、気分的にはずいぶん身軽な感じ。

他の発表者の発表も、なかなか参考になった。職場に帰ったらフィード・バックしようと思う。

帰りは倉敷に立ち寄った。風情のある町だった。なかなか楽しかった。実は、蟲文庫に、ボクが大昔に感銘を受けた思い出の本が置いてあった。本気で買おうかどうしようか悩んでしまった。バロメッツという妖怪の成立過程を粛々と追いかけた本。仔羊が実るという植物の妖怪で、古代のさまざまな文献を追いかけて、その妖怪の正体が実は綿花にあって、いろんな人の間を伝言ゲームしていくうちに、不思議な妖怪になっていった、というのをちゃんと証明してくれる本だ。この筆者の手法は、ボクの中では現在進行形の理想形だ。

帰りもバス。暇だったので、ドラゴン・ストーリーというアプリをダウンロードした。それ以来、iPhoneが動かない。たまに正常に動くけど、基本的には起動と終了をぐるぐると繰り返す。危ないので、先ほど、正常に動いているタイミングで、電話帳と写真データだけiTuneに同期させておいた。

そんなわけで、いろいろあったんだけど、iPhoneが動かないので連絡してきてもお返しできないよ。それだけご理解ください(←何のこっちゃ!)。

2012/05/13 悪魔は人間の欲求を反映している!?

今日のテーマは「悪魔」(おお、唐突!)。日本の妖怪が人間の「畏れ」を具現化しているとすると、悪魔は人間の「欲望」とか「欲求」を反映している。

悪魔っていうと、まるで想像上の生き物のような印象があるけれど、中世ヨーロッパでは、本気で悪魔召喚が研究されていて、大真面目に本まで出版されていた。悪魔たちを召喚して、何をしてもらえるのかというと、実は、人間に学問を授けてくれる。

『ソロモンの小さな鍵』という中世の魔法書がある。古代イスラエルのソロモン王は、悪魔たちを召喚し、使役していたという伝承があって、この魔法書も、そんなソロモン王が書いた書物という触れ込みで中世ヨーロッパに広まったもの。もちろん、そんなに古いものではない。せいぜい16世紀頃に書かれて、17世紀の初めくらいに現在の形になったと考えられているんだけど、このおどろおどろしい魔法書には、総勢72匹の悪魔が載っていて、その姿とか、能力とか、召喚するために必要な魔法陣とか、召喚時の注意点とかが書いてある。本気で悪魔を呼び出すための方法が詳細に書いてあるのだ。

ある悪魔は、召喚すると文法の知識を授けてくれるという。ある悪魔は幾何学に関してとても詳しいという。ある悪魔は天文学、ある悪魔は算術、そして、ある悪魔は哲学を完璧に教えてくれる。一体、何のこっちゃと思うかもしれないけれど、『ソロモンの小さな鍵』に挙げられている悪魔は、ほとんど、そんな奴らばっかりである。もちろん、戦争を引き起こす悪魔や地震を引き起こす悪魔、堅牢な要塞を築いてくれる悪魔、恋愛成就の悪魔なんかもいるんだけど、でも、基本的には学問を教えてくれる悪魔が多い。「何でだろう?」というところを少し考えてみよう。

実は、ヨーロッパでは古くから、“Liberal Arts(リベラル・アーツ)”という考え方があった。「(奴隷ではない)自由人として身につけるべき知識」といったニュアンスの言葉で、ラテン語の“artes liberales(アルテース・リーベラーレース)”に由来している。日本人には、あんまり奴隷とか自由人という発想がないので分かりにくいんだけど、古代ギリシア・ローマの人々にとっては、「自由人」として生きることが非常に重要なことだった。

で、この考え方は、ローマ時代も末期(5~6世紀頃)になると、「自由七科」として整理される。七科というのは「文法」「修辞」「弁証」「算術」「幾何」「天文」「音楽」のことで、この七科が自由人として身につけるべき教養だったというわけ。で、この「自由七科」を統合するものとして、その上位に「哲学」が位置づけられて、その「哲学」は「神学」の予備学として位置づけられた。

まあ、乱暴に言えば、神学を学ぼうと思ったら、哲学をマスターする必要があって、その哲学をやるためには、自由七科を学んでおく必要があった、ということ。

というところで、閑話休題。悪魔の話に戻るんだけど、つまり、前述の学問を教える悪魔たちというのは、まさにこの「自由七科」を教えてくれる悪魔なのである。大体、中世ヨーロッパで悪魔を召喚しようなんて考えるのは知識人たちであって、いろいろと貪欲に知識を求めて勉強している。当然、苦手な科目とかがあったりするわけで、なかなかマスターできない。困ったなあ、どうしよう、と思い悩む。そこで、神頼みならぬ悪魔召喚をしてマスターしてしまえ、と思う。それで、必死になって魔法陣とか呪文とかを勉強して、悪魔を召喚して……ああ、分かるなあ、その気持ち。テスト前に追い詰められたボクも、悪魔に助けてもらいたいもの。

* * *

余談だけど、「自由七科」の中に「音楽」があることは非常に重要。でも、この話は別の機会に。ピタゴラス音階とかケプラーの天体音楽論とか、これはこれでなかなか奥深い話がある。西洋で虹が七色なのも、実は「音楽」に由来するわけで……。

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