《過去の雑記》

過去の雑記366件から385件までを掲載しています。

2013/01/06 フライング・ゲット、七草粥!?

うーん。ハイ・フィーバ。これは明日も仕事行けないんじゃないか?

ちぃ子がお粥代わりに1日早い「七草粥」を作ってくれた。初めて作ってみたらしい。身体に優しい味。おいしい。よーし、これを食べて、温かくして、寝るぞ。お休みなさい。

七草粥

ちなみに、七草粥って一年の無病息災を祝って食べるらしいんだけど、もうすでに風邪っぴきの場合には、どう考えるのだろうか。うーん。

2013/01/05 妖怪たちの居場所

今日は隊長さんが婦長さんだったので、家でごろごろと寝ていた。仕方がないので、アラビア伝承の造詣でも深めようと思って『千一夜(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』を順繰り読む。『千一夜』って結構、長くって、東洋文庫版で18巻+別巻の全19巻ある。面白い話と面白くない話とが玉石混淆なので、結構、読むのはしんどい。だから、こういうときくらいしか読めない。

ちなみに、一般に流布しているアラビアン・ナイトの物語って、バートンの英訳本とかマルドリュスの仏訳本を邦訳したものを下敷きにした「再話」だと思う。ヨーロッパのケレン味たっぷりな演出が加わったものだ。でも、東洋文庫版は、アラビア語原典からの直訳なので、面白い。訳注も「アラビア語ではこういう表現になっているが、こういう風に訳した」的な説明が載っているので、参考になる。

併せて、マルコ・ポーロの『東方見聞録』も読んでみる。シンディバードの冒険に登場する巨大な怪鳥ロック。白いドーム状の家だと思ってぐるぐる周っていたら、実はロックの卵だったっていうあれ。あの怪鳥について、実はマルコ・ポーロも紹介してくれていて、しかもロックの羽毛をフビライ・ハーンの宮殿で見たと書いている。

つまり、ね。マルコ・ポーロはロックの存在を信じているわけだ。実際のロックの羽毛を見せられて、ああ、未知の世界にはこんなに巨大な鳥の怪物がいるのだなあ、と思っていた。実際にはこのロックの羽毛は、ケフィラ椰子の葉っぱで作られた精巧な偽物だったのだろうと考えられている。まあ、日本人も江戸時代には「人魚のミイラ」と称していろんな動物のミイラを組み合わせて作った偽物を売りに出していたわけだから、当時のマダガスカル島周辺の人々も、そういう感じで、モンゴルの皇帝を楽しませるために、あるいは貴族に高く売りつけるために、偽物を作っていたのだろう。そして、それをマルコ・ポーロも見たわけである。

こんな風にして、シンディバードの冒険に登場するロックのような幻想動物も、大真面目に信じられていた時代があったというのを、古い文献から見つけてくることができる。現代は未開の地ってほとんどなくなってしまって、科学がオカルトをどんどん排除してしまって、こういうファンタジィって信じるものではなくなってしまった。でも、こうやって大真面目に信じていた時代の方が、きっと夢があって楽しかったよなあ、と思う。妖怪たちの居場所って、どんどんなくなってしまう。そんな気がする。

2013/01/04 創作とビジネス

ハイ・フィーバで職場に行けず。しかも全身が軋んで動けなくって、起き上がれなくって、危うく無断欠勤になるところだった。はた、と時計に気がついてよかった。あのまま倒れ伏して寝ていたら、多分、無断欠勤になっていた。危ない、危ない。

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妹君の結婚式で流すプロフィールVTRについて悩んでいる。意外と、人様の人生って、他人にとってはどうでもいいというか。本人は真剣に生きているんだけど、それって他人には分からない。本人がどういう意思決定をして、何に興味を持っていて、どうやって生きてきたのか。それって、実は本人しか分からない。だから、本人がちゃんとそういう主張したいポイントを説明してくれなきゃいけない。でも、どうも、プロフィールVTRってみんなやっているからやろう、みたいないい加減な気持ちでいるらしい。

ちぃ子の弟夫婦も、プロフィールらしいプロフィールや、プロフィールに適した写真をボクたちに与えてくれなかった。だから、与えられた素材の中で、何とかストーリィにした感じ。

今回の妹夫婦も、ほとんどプロフィールらしきプロフィールを示してくれない。写真もほとんどない。だから、与えられた素材の中から何とかストーリィらしきものを捻り出さなきゃいけない。しかも、それが正しいかどうかはボクには分からないのだ。

仕方がないので、二人の人生が何となく把握できるような、整理できるようなアンケートを作成して送りつける。弟夫婦のときも、アンケート調査をして、何とかストーリィに仕立て上げた。今回もそれでやってみようと思っている。

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「作り手」と「依頼人」の温度差って、結構あるもので、結婚式のプロフィールVTRを請け負っている会社が完全なテンプレートで、写真と文字を全部、「依頼人」に埋めさせるというシステムを採用している理由が分かる気がする。どれだけ「いいもの」を作ろうと思っても、ビジネスとしてやろうと思ったら、そういうやり方でないと成立しないのだろう。

2013/01/03 1暴2暴3暴4暴5暴6暴

0.8秒と衝撃。のアルバムをゲット。ふっふー。男性と女性のツイン・ヴォーカルなんだけど、音楽としては壊れている。決まりに縛られないというか。暴れている感じで斬新だ。ころころと世界が変わっていって、決して元の地点には戻ってはこない。でも、ときどき快感が挟まっていて、格好よさが挟まっていて、クールさが挟まっていて、過激さが挟まっていて、ごちゃごちゃーってしながら、圧倒的なパワーで押しきっちゃう感じ。最近のオススメである。


0.8秒と衝撃。『1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ。』

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箱根駅伝を観る。1位というのは1チームしかないのであって、それ以外のチームは1位にはなれない。それがこの世の常だ。それなのに2位以下のチームがあんなにも沈痛な面持ちで取材を受けているのが不思議。「何かが足りなかった」と苦しそうに喋っている監督いたけれど、まったくもって滑稽な話だよね(こらこら!)。「悔しい。来年は頑張る!」って、ただそれだけのことなのに、敗因を探したり(もちろん、来年に繋げるためには必要なプロセスだけど)、頑張りが足りなかったという精神論に持っていくのは、ある種、日本人特有の発想のような気がして気持ちが悪い。

1位を目指すことは重要だ。「2位じゃダメなんでしょうか?」という問い掛けに即座に応えられない人々は愚かだ。だけど、目標と結果は違う。1位を目標にすることは大事。でも、結果が1位じゃなきゃ無価値というわけじゃない。2位だって、3位だって、1位を目指して頑張ってきたプロセスがあって、結果がついてきた。あんなにも沈痛な顔で応じるような、暗くなるような話じゃない。選手が悔しがるのは分かる。でも、指導者があんな風に「結果」を否定しちゃ、ダメだ。まずは結果を受け入れて、次に進む。それが指導者の務めだろうけどなあ。どうなんだろう。何だか気持ち悪さを覚えた。

2013/01/02 新年恒例、足ツボロード!?

お正月なので、実家へ戻っている。そして、いつもの恒例の杉山神社と極楽寺へお参りだ。初詣として杉山神社へ。そして健康祈願で足つぼマッサージをしに極楽寺へ。これが我が家のお正月のお決まりのルートだ。

杉山神社というのは、スサノヲの子・五十猛神(イソタケル)を祀っている神社。横浜、川崎、東京に広がる神社。発祥は横浜市都筑区だとされる謎の多い神社らしい。ボクの家の周りにはあちこち杉山神社があったので、よくある神社の名前だと思っていたけれど、都筑区発祥ということで、最近、興味を持っているところ。

極楽寺は、西八朔町の杉山神社の隣りに併設されているお寺。石や砂利を敷き詰めた小路があって、そこを裸足で歩く。尖がった石や変な格好の石があったりして、足がものすごく痛い。歩き終えると、足の裏が膨らんでいるんじゃないか、と思うくらいにポカポカと温かくなるくらい。何だか健康になれそうである。そんな足つぼロードを毎年、お正月に歩くのが我が家の習わしである。

極楽寺の足ツボロード

その詳細(笑)

そして、妹夫婦、両親とマリオカートWiiでエンジョイ(笑)。でも、発熱は収まらないらしい。だんだん、頭がガンガンしてきたゾ。お正月から困ったものである。

2013/01/01 あけおめことよろ!!!!

あけましておめでとうございます。今年もウェブサイト「ヘタっぴなアルコール蒸留」及び「ファンタジィ事典mini」をよろしくお願いいたします。相変わらず、ゆるゆると更新していく所存です。

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というわけで、毎度のことながら、頑張って「お年賀」の絵を描いたので、お楽しみあれ。ふっふふー。でも、今回は「年賀状」ではなくって、「年賀雑誌」だ。12ページ。ちょっと頑張ってみた。いや、かなり頑張ってみた、が正しいかな。仕事が終わっても、夜なべしてせこせことつくっていた。定形外郵便なので、元旦には届かないかもしれない。サンガニチには届く予定なので、乞うご期待。

年賀雑誌(笑)

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そして元旦から、隊長さんは婦長さん。絶婦長さん。ハイ・フィーバだ。うーみゅ。せっかく実家に帰ってきているのに、ほとんど寝ている感じ。写真は実家のお節。

我が家のお節!!

2012/12/31 「感動」の押し売り!?

紅白を見て年越し。相変わらずつまらない。派手な演出が古臭いし、押しつけがましい。24時間テレビと同じお仕着せ感があって辟易だ。「感動」をずらりと取り揃えて並べたら、いくら素敵なシーンでも食傷気味になる。それに、アーティストの世界観を無視して、NHK的な演出の枠に落とし込もうとしている。彼らが歌う時間くらい、もう少し自由にやらせてあげればいいのに、と思う。その方が、ヘタな演出よりもずぅっと素敵な世界が構築されることだろう。

なら見るな、という声もあるかもしれない。でも、ボクはNHKには期待していないけれど、登場するアーティストたちには幾分か期待していて、面白いものを見せてくれないかなあ、と思っているのだ。そういう意味じゃ、YUKIのステージにはちょっとビックリした。綱渡りのようでドキドキしたけど、ああいう度胸があるのは素敵だと思う。

ちぃ子実家ズお節!

ちぃ子の実家のお節を食べる。少し気が早いんだけど、明日の朝になったら、今度は横浜のボクの実家へ向かうので、ちょっと先走って御馳走になる。

2012/12/30 海の一流料理人

ちぃ子の実家(長野)に帰省。義弟の結婚式のときの写真をみんなで眺める。便利な世の中になったもので、SDカードのデータを読み込ませて、テレビのモニタでみんなで見る。その後、我々がつくった結婚式プロフィールVTRのお披露目。ちぃ子はちゃんとDVDのメニュー画面をつくっていた。最近、ボクよりもAdobe製品を使いこなしているような印象があって、若干のジェラシーだ。

さて、と。明日は年賀雑誌を郵便局に持っていかなきゃ。定形外だったので「年賀」としては送れないらしいので、明日持っていって、精々、2日に着くように祈るばかりだ。そんなわけで、重たい想いをして、はるばる長野まで年賀雑誌100冊を持って帰ってきたボクだ。あっはっは。

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あ、そうそう。サンジが本を出したらしい。料理本だ。すげぇ。こういう発想力が素敵。


『ONE PIECE PIRATE RECIPES 海の一流料理人 サンジの満腹ごはん』(著:SANJI,集英社,2012年)

2012/12/29 開拓者。

妹に感化されてwiiを買った。だって、先日、妹の新居でやったマリオカートが面白かったんだもん。早速、実家に電話で報告。「妹に感化されてwiiを買った」と伝えたら、ママンに「妹に感化されて『家』を購入した」と勘違いされてビックリされた。ちょっと待ったみたいに電話の向こうで慌てられた(笑)。まあ、そりゃー、確かに新居も素敵だった。でも、そっちはそんな風に即決はできない。

そんなこんなで、ちぃ子と二人、マリオカートにハマる。新しいコースを開拓するべく、頑張っているところなり。年末の忙しい時期に何をやっているんだろう(笑)。

2012/12/28 売れ線か否か。

職場で毎年恒例となった御用納めのカラオケ大会。それが今年も開催される。幹事はボク(笑)。

18時00分から21時00分の3時間ぶっ通し。しかも1軒目からカラオケという、ね。各人、みんな、何を歌うか、年末に向けて最終調整をしてきている。我が職場、どれだけ本気なんだって感じだけど。

ボクは何を歌おうか。今もまだ悩んでいる。ボクの場合、好きな音楽は「売れ線」じゃない。万人受けする音楽に対して、理解は出来ても触手が伸びない。みんながノれる好きでもない音楽を歌うか、みんなが知らない好きな音楽を歌うか、というのは、いっつもジレンマだ。そして、幸運なことに、このカラオケ大会は、必ずしも「ノれる」歌を歌う会ではない、という点。そもそも部長のセレクトが攻める。誰も知らない新しい楽曲を歌うのだ。

そんなわけで、朝から悶々としている。オーケンでも歌おうかなあ(遠望)。

2012/12/27 残務処理。

全ッ然、仕事が追いつかない。年末なので、残務処理的な仕事が突発で次々と舞い込んできて、自分の仕事をする時間がゼロに近い。そんなこんなで、疲れが残ったまんまの数日間が続いている。その上、今日は共同事業を進める会社との飲み会。向こうは宴会大好き集団として名を馳せているので、大変だ。がんばるぞ! うにゃー。

2012/12/26 リュカントローポス

お仕事でミャンマーに行くので、予防接種を受けた。狂犬病とA型肝炎だ。そのうち、破傷風の予防接種もやらなきゃいけないし、狂犬病と破傷風は2回、受けなきゃいけないらしい。正直、面倒くさいなあ、と思いながらも、会社からお金が出ているので受けている。

それにしても、こういうのって、どのくらいの感染リスクがあるのだろうか。ホントに危険なのかなあ。ギリシアも狂犬病のリスクがあったらしい。予防接種を受けに行った病院の壁に世界地図が貼ってあって、狂犬病の地図、ギリシアも色がついていた。全ッ然、何も知らない能天気なボクとちぃ子は、ギリシアの野犬と戯れていた。噛まれていたら、もしかしたら危なかったのかもしれない。

メテオラにて

写真はギリシアのメテオラ。この通りには野犬が多くって、朝のお散歩で、ちぃ子と二人、犬を追い掛け回していたんだよなあ。

2012/12/25 大番狂わせ、郵便局!?

せっかく作成した年賀雑誌がいきなり頓挫。まさかの「年賀雑誌、元旦にお届けできない!?」疑惑が勃発した。中綴B5サイズで雑誌をつくっていたので、封筒に入れて年賀状を投函しようと思って郵便局へ行ったら、定形外のものは「年賀」では送れない、と言われてしまった。「年賀」では送れないサイズなので、通常郵便で2日か3日に届くとのこと。

しかも、年賀状だったら25日に持ち込めば元旦に届くじゃない? だから今日、持っていたのに、「今日、お預かりした場合、明日か明後日に届きますが、よろしいでしょうか?」って、よろしいわけないじゃない!!!

そんなわけで、確実に年明けに届けようと思ったら、31日に郵便局へ来るように言われてしまった。ガガーン!! 31日はちぃ子の実家、長野へ行っている予定なので、長野まで大量の雑誌を抱えて行かなきゃいけないことになる。ガガーン!!

意外と郵便局は融通が利かないのであったことよ。とほほ。

2012/12/24 妹君ズ新居にて

クリパin妹君ズ新居

燻製チーズと燻製ナッツを持って、妹宅へ遊びに行った。やっぱり新居はいいなあ。オープン・キッチンに憧れるなあ。こんな風な新居だったら、きっと楽しく料理しちゃうよなあ。どこまでだって張り切って頑張れちゃう。

それから、両親と一緒にマリオカートWiiをプレイする。ボクってこういうセンスがないのだ。でも、非常に楽しかった。疾走感がパナい。しかもアイテムが強力だ。とは言え、結局のところ、スーファミのマリオカートが最高だったな、とは思った。

結婚式のときに作った雑誌を渡した。どうも、妹君は結婚式のとき、親族扱いだったらしく、結婚式雑誌を手にしていなかったらしい。今度、年始に雑誌第2弾を送付するので、その前にちゃんと第1弾を見てもらおうと思ったのだ。そうしたら、旦那さんが興味津々、黙々と読んでいた。ちょっとドキドキ。

せっかくのチャンスなので、妹君のプロフィールVTRに使用するための写真を撮る。妹君の旦那さんは恥ずかしがり屋さん。いろんなポーズをお願いしてやってもらったけれど(喜怒哀楽とか、ね)、どれも照れている。でも、まあ、それもいいか、と思っている。これもまた、彼らしくっていい。この写真たちを切り取って、アニメーションに使おうと画策している。

今日の日々の雑記は雑多な感じ。まあ、いいか。

2012/12/23 原動力。

久々に「おうちde燻製」をやってみた。明日、妹夫婦の新居へ遊びに行く。クリスマス・パーティだ。そこに燻製を持っていこうという算段。それでベランダでモクモクしてみた。そうしたら、今までで一番うまく出来た。燻製機を改良したのがよかったんだろう。これまで、空気の通りが悪く、途中でスモークチップの火が弱くなっていた。そのため、定期的に燻製機の扉を開いて、風を送り込んでやる作業が必要だった。このせいで、煙にムラが出来ていたし、気がつくと消えていることもあった。だから1時間燻製しても、充分、1時間燻せていなかったので、多めに2時間燻製したりしていた。今回、下から空気が入っていくように、空き缶を使って台座を作ってやったのだ。そうしたら、全ッ然、火が弱くならない。どんどん煙が出て、充分に燻された。だから、一番美味しく出来た。

燻製チーズ

クリスマス・ツリーを飾った。もう23日なので、飾れる期間は少ない。でもでも、それでも敢えて押入れから引っ張り出して飾る。それが八朔クオリティ。イベントはそれなりにこなしていくのが人生の楽しみ方のひとつだ、と思っている。そのために労を惜しんではいけない。

クリスマス・ツリー!

あ、そうそう。印刷業者にお願いしていた年賀雑誌が届いた! 若干、想定していた色合いよりも暗かったのは、紙質のせいか、印刷方法のせいか。でも、想定どおりのものが出来上がったので、非常に満足している。というよりも、ひとつの創作が完了したので興奮している。こういう興奮を満喫するために、ボクはいろんなものを創るのだ、と思う。結婚式のプロフィールVTRも頑張らにゃー、と気持ちを新たにする。

2012/12/22 少年ガリが掲げる正義は!?

ワンピースフィルムZを観てきた。圧倒的に面白かった。普通、映画って、宣伝VTRが一番、面白い。面白いシーンばっかり繋いで、楽しそうに見せるから、ね。そして、観終わって、それなりに楽しいんだけど、でも、やっぱり詰め込み過ぎていたり、説明不足だったりで、どことなく中途半端な感じが残る。でも、ワンピースフィルムZに関しては、大満足だった。過不足なく、ちゃんと映画として完結していたし、動きの描き方もカメラワークも考えられていたし、作者の思想も盛り込まれていて、観終わって考えさせられるテーマだった。アニメなんて、と思っている人にも観て欲しい作品だ。オススメ。まあ、ワンピースの世界観とか海軍や海賊たちの人間関係が分かる必要があるので、ある程度、ワンピースを読んでいる人じゃないとオススメはできないけれど。

前回のストロングワールドは、映像的にもアイディア的にも面白いものはいっぱいあったけど(特に冒頭の空飛ぶ島の映像と次々と登場する強力な動物たちの見せ方なんかは秀逸)、結局は漫画の延長線でやっている映画というか、漫画の焼き直しという印象だったので、いわゆるジャンプ系アニメ映画だったと思う。でも、今回の映画は度肝を抜かれた。強烈なメッセージ。何よりも重たいテーマで、考えさせられた。

王下七武海って、あんまり意識したことはなかったけれど、もともと海賊だったんだよなあ。悪逆非道の限りを尽くしながらも、その力を政府に認められ、懸賞金も抹消される。それがどういうことなのか、あんまり考えたことはなかったけれど、かつて彼らに仲間を殺された人たちからすれば、元海賊が王下七武海になってのさばっているのって許せないよなあ。そりゃー、政府や海軍に反発もするよなあ。「正義」って何だろう。難しい。

少年ガリの問い掛けとルフィーの回答が秀逸。海軍や海賊に憧れ、ヒーローになりたいと言うガリに対して、ルフィーは淡々と海賊はヒーローじゃないと応える。それに困惑するガリに対して、どっちにしても楽しくやればいいと回答する。このシーンは、ものすごくいいシーンだな、と思った。海軍の正義、ルフィーたちの正義、ネオ海軍の正義、そして今後、少年ガリの掲げる正義。いろんな「正義」があって、それぞれの「正義」があって、それを自分で選べ、と告げるルフィーは、超クールだ。

そんなわけで大満足のボクである。

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そうそう。最近、「Bubby's 横浜」がお洒落でセンスがいいな、と思っている。特にチェリー・パイが美味しいと思う。

2012/12/21 「先生」は偉大だ。

今日は大学や研究機関の偉い先生たちをたくさんお招きして、アドバイスをもらう検討会の日。たまたま集合場所が十日市場駅だったので、勝手知ったるボクがお迎えにあがった。まあ、ボクが先生と個人的に知り合いだ、というのもあったんだけど。待ち合わせ場所に立っていれば、すぐに分かるもんね、お互い。

それにしても、大学の先生がなんぼのもんじゃ、と思っていたけれど、指摘は的確だ。実に痛いところを突いてくる。遂には部長の敗北宣言が飛び出した。そのくらいにエキサイティングだった。現場で実務に当たっている人や意思決定している上層部には「強い想い」がある。そういう「強い想い」に囚われないで、客観的に事実を捉えて指摘してくるわけだから、やっぱりすごい。しかも与えられたデータを見て、的確なコメントをするんだから、さすがに「先生」なのである。

平素から何気なくお付き合いしていて、申し訳なくなった。やっぱり先生は偉大だ。もっと尊敬してお付き合いしよう、と思った。はっはっは(こらこら!)。

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その後、久々に前の部署の先輩との飲み会。久々に楽しい。いろんなしがらみがないので、自由だ。新人も来ていたけれど、へいこらとお酌してくれる。そんなにへりくだらなくてもいいのに。ましてやボクなんかに。逆にやりすぎると慇懃無礼になるんだなあ、と思った。もっと伸び伸びやろうよー。必要な上下関係と不必要な上下関係がある。

2012/12/20 「継続中」を継続する

年末はお仕事が忙しい。ボクは師でもないのにあちこち走り回っている感じがする。次々と重たい仕事が舞い込んで来る。そんなこんなでとてもじゃないけど追いつかないので、後輩と二人、夜遅くまで労働讃歌。明らかにオーバ・ワークだ。10時を過ぎた辺りから、作業効率が圧倒的に悪くなったので「もう帰ろう」と提案する。それでもきりのいいところまでやりたい後輩氏は頑張る。

基本的に後輩氏は区切りのいいところまでやりたい性質らしい。だから、いつまでも帰ろうとしない。だから、今日は特別レクチャだ。

人間、区切りのよいところまでやると非効率だ、というお話をしてあげた。脳科学的なお話。区切りのよいところまでやると、それで脳がリセットされてしまう。だから、その作業から完全に縁が切れてしまう。でも、時間で区切って、気持ちの悪いまんま作業を中断すると、脳がリセットされない。だから、ずぅっと頭の中に残っていて、脳味噌氏は考え続けている。だから、ふ、とお風呂に入っているときとか、音楽を聴いている瞬間とかに、閃く。ああ、そうだ。「こうすればよかったんだ!」と思いつく。そして、次の日に作業に戻ったときに、悩んでいたのがウソのように解決していく。

ボクは基本的に、今まで、そうやってやってきた。研究論文を書くときにも、試験勉強をするときにも、創作作業をするときにも、ウェブサイト運営をするときにも、ずぅっと「継続中」の状態を継続してきた。同時並行的にいろんなことをやりながら、片付けてしまわない状態を抱え続けている。そうすると、別の作業をしているときに、ふ、と頭の中がクリアーになって、元の作業に戻ったときに面白いくらいに片付く。そうやって成果を上げたものの方が、後々まで残る。

そんな話をして「さあ、もう帰ろう」と誘うわけ。ふふふ。

2012/12/19 タクシム

今日は現場の担当者と打ち合わせ。最近、こういう調整会議が多い。でも、会社の方針とか、将来の展望なんかを説明するいい機会だと思っている。多分、事業の目的とか将来形が分かることが、担当者のモチベーションの向上に繋がるのだ、と思っている。ボクなんかは今、直接の現場を抱えていないので、現場の担当者に指示を出すばっかり。でも、そういうボクがしっかりと会社の方針とか方向性を示すことが重要で、そうすることで、大きな事業は滞りなく回っていくのだと思う。

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日々の雑記とは全ッ然、関係がないけど、ひとつ。「Taxim(タクシム)」という妖怪がいるらしい。FF11にも登場するモンスターで、ヴィジュアルとしては骸骨みたい。スケルトンに似ている。東欧の動く死体で、復讐心にとり憑かれて、相手を探して墓場から復活して彷徨うらしい。

でも、どうも資料が見つからないでいた。いろいろググってもFF11関連のキーワードしか引っ掛からないし、英語で検索しても、いまいち、ピンと来る情報が見つからない。もしかしたら、日本では広く知られながらも、実は英語圏ではマイナな存在なんだろうか、とだんだん心配になっていた。

こういうことはよくある。日本でどこかの書籍で紹介されると、みんながこぞってその本を引用して紹介するのですごく有名になる。だけど、日本で広まっているほどには海外では有名じゃなかったり、最初に紹介した本が間違っていて、そのまんま間違ったまんま広まってしまったり……。英語圏と違って、日本語は書籍情報が少ないと、検証も出来ないし、ね。タクシムもそういう類いなのだろうか、と心配になったのだ。

そうしたら、海外文献で発見した。マイケル・ページとロバート・イングペンの『想像と幻想の不思議な世界』という本に、ものすごく長い解説が添えられていた。それから、マシュー・バンソンの『吸血鬼の事典』にも掲載されている。なので、少し安心した。少なくとも日本でだけ有名になった妖怪ではないらしい(とは言え、海外のウェブサイトでもそんなに有名ではないけれど)。そんなわけで、現在、タクシムを追跡中。でも、「東欧」という情報だけで、具体的にどこの国の言葉で、どこの国の妖怪なのかが分からないでいる。へるぷ・みぃ。

2012/12/18 政権交代(笑)

休暇を取得して家でごろごろ。本当は、雑誌をつくるために先週、休みを取りたかったんだけど、いろいろと雑務に追われていて、結局、無目的に休むことになってしまった。でも、義弟の結婚式とか、雑誌作成とかで忙しかったので、少し休息したかったのは事実だ。

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そう言えば、選挙が終わったねー。やー、見事な揺り戻し。日本人ってバカだなあって思うのは、こういうときだ。ブームみたいなのに乗っかって、いいねいいねって騒いでいたかと思うと、今度は反対っ側に大移動を始める。寄って集ってダメだダメだって大勢でバッシングしていたかと思うと、いつの間にかイジメはよくないって応援を始めたりする。基本的にヴィジョンとか軸がないのだろう。責任もないのかもしれない。まあ、どうでもいいんだけどさ。

でも、こういう風になるのは、この間の選挙のときから分かっていた。民主党にやらせてみて、ダメになるのを見届けて、それからもう一度、自民党に戻せばいいやー、みたいな。一度、自民党にはお灸を据えなきゃダメだ、みたいな雰囲気はあって、それで民主党に随分、流れたような気がする。その意味じゃ、民主党がダメだったんだろう。せっかくのチャンスだったのだ。そのチャンスを活かせず、成果を出せず、結局、自民党をお灸に据えるだけの暫定的な政権になってしまった。ここで国民を見返して、自民党に政権は返さないんだ、くらいの気概が欲しかった。

まあ、でも、日本維新の会がちょっと頑張りすぎだ。ボクとしては。結局、どの党でも構わないんだけど、日本維新の会だけは相容れない。基本的に、代表と代表代行が嫌いなのである。誰だよ、こんなのに投票したのは(こらこら!)。

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