座敷童子

分 類日本伝承
名 称 座敷童子(ザシキワラシ)【日本語】
別 名座敷ぼっこ,座敷ばっこ,座敷もっこ,部屋ぼっこ,蔵ぼっこ,蔵童子,米搗き童子,臼搗き童子
容 姿おかっぱ頭で着物を着た子供の姿をした妖怪。
特 徴家憑き妖怪。悪戯をする。棲みついた家を繁栄させる。

棲みついた家を繁栄させる子供の妖怪!?

座敷童子(ザシキワラシ)は日本各地の伝承に残る子供の姿をした妖怪。座敷ぼっこ、蔵ぼっこなど、さまざまな呼び名で呼ばれる。特に岩手県を中心に東北地方の旧家に多く出没する。3歳から12歳くらいの子供の姿をしていて、禿(かぶろ)と呼ばれるおかっぱ姿をしていることが多い。勝手に家に棲みつく。座敷童子が棲みついた家は非常に繁栄するが、座敷童子が出て行ってしまうと没落するとされるため、神仏のように祀られることはなくとも、家の盛衰に関わるため、非常に大切に扱われる。ときには客間に現われて客人に悪戯(いたずら)をしたり、家人を困らせたりすることもある。寝ている間に枕を反対側に移動させられたり、じゃれついて眠らせてくれない、布団を引っ張る、人を金縛りにするなどの悪戯が報告されている。通常、姿は見えないが、家の人にだけは姿を見せる。また、子供たちにだけはその姿が見え、一緒に遊ぶこともあるという。

座敷童子の伝承には、昔の間引きの風習が影響しているとも指摘されている。かつての日本では、生まれてすぐの赤子を口減らしのために間引いていた。このように亡くなった赤子の亡骸(なきがら)は一個人の人間とは認識されていなかったため、通常、墓には埋葬されず、玄関の敷居や土間などの下に埋められた。これが座敷童子になったという。

《参考文献》

Last update: 2011/05/04

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