サテュロス

[ギリシア・ローマ神話]

名称Σάτυρος〔Satyros〕(サテュロス)【古代ギリシア語】
容姿半人半獣。若い人間の男性の姿をしているが、長い尾を持ち、頭には山羊の角をはやす。毛むくじゃら。
特徴山野の精霊。

乱痴気騒ぎの山野の精霊!?

サテュロスはギリシア・ローマ神話に登場する山野の精霊。姿は半人半獣で、全身が毛むくじゃらの人間の男性の姿をしているが、長い尾を持ち、頭にヤギの角をはやしている。パーンシーレーノスと混同されることもある。

山野の精霊らしく、野獣として描かれる。豊穣の代弁者で、情欲の塊である。しばしば、恋愛に夢中になって、精霊ニュムペーなどを追いかけ回す姿が描かれる。また、男根を勃起させたサテュロスの絵も多い。

サテュロスは神話そのものの本筋にはあまり登場しないが、酒と狂乱の神・ディオニューソスの信仰と結び付けられている。彼らはディオニューソスの信者であり、酒を飲んで酔っ払いながら、ニュムペーやマイナス、シーレーノスなどと行進し、乱痴気騒ぎを起こす。しばしばぶどう酒の入った杯や楽器を持った姿で踊り狂った姿で描かれる。

妖精パックや悪魔なんかはサテュロスの影響!?

ユダヤ教などでは異教的な存在として野獣として描かれ、キリスト教時代には悪魔と結び付けられた。悪魔がしばしば下半身がヤギの姿をしているのは、サテュロスの影響を受けている。また、イギリスの妖精プーカパックなども、しばしば上半身が人間、下半身がヤギの姿で描写される。これも、山野の精霊であるサテュロスの影響を受けていると言える。

《参考文献》