ミーカーイール

[イスラーム]

名称ميخائيل‎(ミーカーイール)【アラビア語】
容姿エメラルドの翼、サフロン色の髪で、髪の1本1本に100万の顔と口がある。
特徴イスラームの天使。雨と植物を司る天使。
出典『アル=クルアーン(コーラン)』ほか

地上に雨を降らす天使!?

ミーカーイールはイスラームの伝承に登場する天使(マラク)ジブリールイスラーフィールアズラーイールと並んでイスラームの四大天使である。ジブリールとともに重要な天使として『アル=クルアーン』に名前が挙げられているが、ユダヤ・キリスト教のミカエルと比較すると、あまり目立った活躍はしない。預言者ムハンマドと天使ジブリールの対話の中では、ミーカーイールは雨と植物を司ると説明されており、地上に雨を降らせ、植物を育てる役目を負っていると考えられている。

ミーカーイールはユダヤ・キリスト教で言うところのミカエルであり、大天使ミカエルと言えば、シナイ山でモーセに十戒を渡したり、神に叛逆したルーキフェル軍と戦ったりと、ユダヤ・キリスト教では最も重要な天使に位置付けられている。『ダニエル書』ではイスラエルの守護者として描かれていて、外敵からイスラエルを守護してくれる。これに起因して、ミカエルは甲冑に身を包み、天使の軍団を率いて神に叛逆した堕天使や竜と戦う存在として描かれるようになっていく。けれども、イスラームでは神の啓示をムハンマドに授けたジブリールが最も重要な天使と位置付けられていて、ミーカーイールのお株は奪われている。

ミーカーイールはエメラルド色の翼をはやし、髪の毛はサフラン色で、その髪の1本1本に100万の顔と口があって、そのひとつひとつがあらゆる言語でアッラーフに罪の赦しを懇願しているというから、想像を絶する。