キムン・カムイ

[アイヌ伝承]

名称Kim-un Kamuy(キムン・カムィ)《山に住むカムイ》【アイヌ語】
Nupur-kor Kamuy(ヌプㇽコㇿ・カムィ)《山を司るカムイ》【アイヌ語】
Kamuy Ekasi(カムイ・エカシ)《カムイの爺》【アイヌ語】
Kamuy Caca(カムイ・チャチャ)《カムイの爺》【アイヌ語】
容姿ヒグマ。あるいは真っ黒な着物を着た男性。老人。
特徴アイヌ伝承の山の神。ヒグマの姿。

山の神さまはヒグマで、そしてお爺ちゃん!?

キムンカムイはアイヌ伝承の山の神さま。ヌプリコロカムイとも呼ばれる。人間界(アイヌモシリ)に現れるときには、ヒグマの姿になると考えられていて、山の中では最高位のカムイとして崇拝された。北海道や千島列島では単にカムイというだけでキムンカムイを指すこともあるという。熊は毛皮にも食用にもなるため、アイヌの人々には重宝された。そのため、熊を狩ったときには熊送り(イオマンテ)という祭りをして盛大に祝う。これはキムンカムイを天上界(カムイモシリ)に送り返す儀式である。

人の姿をとるときには真っ黒な着物を着た男性になる。また、しばしば《カムイの爺》という意味で「カムイ・エカシ(Kamuy-ekasi)」や「カムイ・チャチャ(Kamuy-caca)」とも呼ばれる。

熊の中でも、人を殺すなどの害をなす熊はウェンカムイ(悪い神)とされ、区別される。