分 類メソポタミア神話
名 称 𒆠 〔ki〕(キ)《大地》【シュメル語】
容 姿
特 徴大地の女神。天空神アンの妻。
出 典

シュメル神話の大地の女神!?

キは、シュメル神話の大地の女神で、天空神アンの配偶者である。初期のシュメル神話によれば、原初の海の女神ナンムには「天(アン)と地(キ)を誕生させた母」という称号があるため、原初の海から生まれたと想像されている。アンとキはエンリルを産んだ。エンリルが生まれる以前には、天と地は分かれていなかったが、エンリルによって両者が分かたれたとされる。アンは天に追われ、エンリルはキとともに地を受け継いだ。

キが神として信仰されていた証拠はなく、シュメル人の創世神話にいくつか名が刻まれているのみである。バビロニア神話の『エヌマ・エリシュ』によれば、天を司る神アンシャルキシャルの子とされる。

《参考文献》

Last update: 2020/07/24

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