ハウレス

[魔法書文献][悪魔学]

名称Haures,Havres(ハウレス),Hauras(ハウラス),Flauros(フラウロス)【ラテン語】
容姿大きく逞しい豹の姿、あるいは人間。目の縁は燃え盛り、恐ろしい形相。
特徴過去、現在、未来のことを教えてくれる。また、天地創造、神、悪霊の堕天について語る。三角魔法陣の中に入れて命令しないと術者を欺く。
出典『ゴエティア』(17世紀?)ほか

敵を焼き尽くし、悪霊の誘惑から守ってくれる恐ろしい悪霊!?

ハウレスは17世紀頃に成立したと考えられる魔法書『ゴエティア(Goetia)』に登場するソロモン王が使役した72匹の悪霊の1匹。召喚すると逞しい巨大な豹(ひょう)の姿で出現。しばらくすると人間の姿になるが、目の縁(ふち)はバチバチと燃え盛っているという。

過去、現在、未来について真実を教えてくれる悪霊というのは、『ゴエティア』には多く登場するので、あまり珍しい特徴ではないが、彼はそれに加え、天地創造のことや神さまのこと、それから彼も含めた悪霊たちがどのように堕天したのかについて説明してくれるという。また、他の悪霊たちなどが術者を誘惑しようとしてきたら、それを防いでくれるし、術者が望めば、気に入らない人間を焼き尽くしてくれるという恐ろしい能力も備えている。

ただし、彼に何か命令するときには、彼の身体が三角魔法陣の中に入っているかどうか確認しなければならない。一歩、彼が三角魔法陣から足を踏み出した場合、彼の言葉は嘘だらけになる。巧みに術者を欺き、騙そうとするから要注意だ。

彼は地獄では36個の悪霊の軍隊を率いる公爵である。

HAURES, or HAURAS, or HAVRES, or FLAUROB. The Sixty-fourth Spirit is Haures, or Hauras, or Havres, or Flauros. He is a Great Duke, and appeareth at first like a Leopard, Mighty, Terrible, and Strong, but after a while, at the Command of the Exorcist, he putteth on Human. Shape with Eyes Flaming and Fiery, and a most Terrible Countenance. He giveth True Answers of all things, Present, Past, and to Come. But if he be not commanded into a Triangle, Δ, he will Lie in all these Things, and deceive and beguile the Exorcist in these things, or in such and such business. He will, lastly, talk of the Creation of the World, and of Divinity, and of how he and other Spirits fell. He destroyeth and burneth up those who be the Enemies of the Exorcist should he so desire it; also he will not suffer him to be tempted by any other Spirit or otherwise. He governeth 36 Legions of Spirits, and his Seal is this, to be worn as a Lamen, etc.

ハウレス、ハウラス、あるいはフラウロス:第64番目の悪霊はハウレス、ハウラス、あるいはフラウロスだ。彼は偉大な公爵で、最初は大きく恐ろしく逞しい豹の姿で出現するが、しばらくして術者の命に応じて人間の姿をとる。目の縁は激しく燃えており、非常に恐ろしい形相をしている。彼は過去、現在、未来のあらゆる事柄について真の答えを与える。しかし、三角魔法陣(△)の中で命令されなかった場合、彼はあらゆる物事において嘘をつくし、術者を欺き、騙そうとする。彼は最後には天地創造のことや神のこと、そして彼やその他の悪霊たちがどのように堕天したのかについて語るだろう。彼は術者がそう望めば、術者の敵たちを破壊し、燃やし尽くす。また、彼はあらゆる他の悪霊やその他のものに術者が誘惑されないようにする。彼は36個の悪霊の軍団を統治する。これが彼の紋章で胸飾りとして身につけなければならない。