アナンタ

分 類インド神話
名 称 अनन्तananta〕(アナンタ)《無限》【サンスクリット】
容 姿1,000個の頭を持つ竜王。
特 徴世界の始まりにヴィシュヌ神を乗せて、原初の海を漂っていた。
出 典『バーガヴァタ・プラーナ』(10世紀頃)ほか

アナンタ!

ヴィシュヌ神を乗せる原初の竜!?

アナンタはインド神話に登場するナーガラージャ(ナーガ族の王)の一人。アナンタには《無限》という意味がある。1,000個の頭を持ったコブラの姿で想像される。ヴィシュヌ派の創世神話によれば、宇宙ができる前、この世界には原初の海があり、ヴィシュヌ神は原初の海を浮かぶアナンタの上に横になって眠っていたという。こうしてヴィシュヌが瞑想することで、ヴィシュヌ神の臍(へそ)からブラフマー神が生まれ、ヴィシュヌ神の額からシヴァ神が生まれ、ブラフマー神によってこの世界は創造された。アナンタはヴィシュヌ神の上に頭をかざして、船としてだけでなく彼の日避けの役割も果たした。そして、この世界が終わるときにも、ヴィシュヌ神は次の再生までの間、再びアナンタの背の上で眠るのである。

アナンタ、ヴィシュヌ神とともに人間に化身する!?

あるとき、地上でカンサ王が悪政を敷いたとき、カンサ王を倒すためにヴィシュヌ神は英雄クリシュナに化身して地上に降り立った。そのとき、アナンタもクリシュナの兄バララーマに化身して一緒に地上に降り立った。また、ヴィシュヌ神が魔王ラーヴァナを退治するためにラーマ王子に化身したときに、アナンタもラクシュマナに化身したとされる。

なお、文章では1,000個の頭を持つと説明されるが、実際の絵や彫刻などでは5つ、あるいは7つの頭で表現されることが一般的である。この世界を支えている竜王シェーシャと同一視される。

《参考文献》

Last update: 2020/09/19

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