アガシオン

[中世ヨーロッパ伝承]

名称Agathion(アガシオン)【英語】
容姿実体のない精霊。小動物や魔物の姿。
特徴使い魔。小瓶や指輪などに封じ込められていて、術者によって召喚されて使役される。
出典『地獄の辞典(Dictionnaire Infernal)』(19世紀)ほか

小瓶や指輪に封じ込められし使い魔!?

しばしば、魔法使いや魔女が、小動物や精霊、魔物を呼び出して使役することがある。こういった小動物や精霊、魔物は使い魔(ファミリアー,Familiar)と呼ばれ、術者とは絶対的な主従関係で結ばれている。魔女の傍らにいる黒猫やカラスを想像するとイメージしやすいかもしれない。

使い魔(ファミリアー)は術者に代わって、さまざまな用事を代行してくれる。伝言や届け物を誰かの元へ届けたり、留守番をしたり、偵察してきたりする。術者に代わって戦闘を繰り広げることだってあるだろう。

そういった使い魔の中で、小瓶や指輪、護符、ランプなどに閉じ込めておき、必要なときに召喚して使役する類いの使い魔たちがいる。そういうもののことをアガシオン(Agathion)という。アラジンの魔法のランプに登場するランプの精みたいなものである。

彼らは、出現するときには小動物のような姿だったり、魔物の姿だったりとさまざまな姿をとるが、精霊のような存在で、基本的には実体は持たないとされる。そして術者の命令に従って行動し、目的を達成すると再び姿を隠す。

ちなみに、19世紀の悪魔研究家コラン・ド・プランシー(J. Collin de Plancy)は、真昼にのみ出現すると書いている。