2017年3月22日 ピーーーーーーーーーーーーーーーー!!

大森靖子が3rd album『kitixxxgaia』を発売した。これ、タイトル変更の要請がどこかからあったようだが、彼女は拒み、結果として表記を変えたようだ。その中の1曲目が『ドグマ・マグマ』なのだが、その中にも放送禁止用語があって、テレビで歌ったときには歌詞を変えて歌っていた。

ボクは放送禁止用語の意味が分からない。差別用語というのも、よく分からない。言葉そのものには悪意はない。使う人間の側に悪意があるだけだ。悪意ある人間が発すれば言葉は攻撃になるし、差別になる。でも、そういう意図なく使われる言葉には悪意も差別意識もない。無自覚に差別を助長する要素が言葉があるのだとしたら、正されるべきは言葉ではなくって文化の側だ。言葉は所詮、表層だ。

今でも、真っ先に言葉が槍玉にあげられるのだなあ、と思う。下品極まりない番組や偏向報道、目を覆いたくなるような性表現は横に置かれて、表層の言葉にだけ、アンテナを張って、それで安全を主張する。

ボクはこのアルバムの元のタイトルを規制することよりも、コンビニのエロ本を排除することの方が先だと思うし、それこそ女性蔑視だと思う。『ドグマ・マグマ』の歌詞を変えて歌わせるよりも先に、過激なYoutubeやニコニコ動画を規制した方が健全な社会になると思う。大事なことは、ルールとかレギュレーションではなくって、本質だ。「キ○ガイ」やF-wordはダメというルールの遵守が大切なのではなくって、社会に存在する悪意を排除することだ。そこを横において言葉だけを狩っていても誰も救われない。

って、全然、音楽の感想じゃねえや。まあ、いいか。