2015年1月1日 華佗の薬で蘇を屠る!?

毎年、お屠蘇(とそ)を飲むのが我が家の慣例。物心ついたときからやっているような気がする。でも、今まで「屠蘇」という言葉を明確にイメージして飲んだことがなかった。今年はちぃ子が屠蘇を調合したので、袋の「屠蘇」という文字が目に飛び込んできて、今更ながら、興味を持つ。何しろ、「屠る(ほふる)」と「蘇る(よみがえる)」。まるで「殺生」みたいな感じ。どういう意味なのだろう? と気になってしまったわけだ。

で、Google先生にお伺い。どうやら2つの説があるらしい。16世紀の明の薬学書『本草綱目』には、「蘇」という名前の鬼を屠るという説と、邪鬼を屠って魂を蘇らせるという説が紹介されているらしい。でも、「蘇」という鬼は聞いたことが……ないなあ。いろいろと検索してみたけれど、屠蘇関連のウェブサイトしか引っ掛からない。うーん。

で、どうやらこの屠蘇、中国古代の名医・華佗(かだ)が発明したものらしい。肉桂、山椒、白朮(びゃくじゅつ)、桔梗、防風などの生薬を袋に入れて、お酒に一晩浸して、元旦にみんなで東に向かって、年少者から年長者の順に飲むらしい。そうすれば無病でいられるとか。年少者から年長者に杯を回していくのは、若い精気を回していくからだ、と説明しているウェブサイトがあった。ふーん。

ボクは昔っから病気がちだったので、屠蘇の無病という効能は疑わしい。もしかしたら、市販の屠蘇は、華佗の処方とは違うのかもしれない。ふふふ。