2015年11月16日 トリコロール!?

フランスの同時多発テロを受けて、Facebookではプロフィール画面をトリコロールで染められる機能が実装されたらしい。確かに今、恐怖に震えるフランス人を勇気づける一定の効果はあるのかもしれない。でも、ボクはものすごく違和感を覚える。

フランスの国旗を掲げるということは、必ずしもフランス人に哀悼の意を表明することだけを意味しない。フランスという国家に与するとも解釈されかねない。その点は気をつけなければいけない。

いつの時代もそうだけど、人間の行為は、必ずしも勧善懲悪にはならない。そこに至るまでには、紆余曲折、いろいろな道を通ってきたはずだ。決してテロルが許されるわけではないけれど、欧米の理論、欧米の視点だけが全てではない。

Facebook上がフランスの国旗に染まることを想像して欲しい。それって、何のプロパガンダなんだろう。その気持ちの悪さは、実際に戦地になっているアラブ諸国の人々の目には、どんな風に映るだろう。人数で比較するものではないが、もっともっと人は死んでいる。そんな想像力が必要だ。

「私はフランス人に哀悼の意を表します!」なんてことを、わざわざプロフィールをトリコロールに染めて誇示するなんて、あまりにファッション的というか、カジュアルすぎる。そんな気がする。

(本当はFacebookに書きたかったんだけど、数名、友人もトリコロールに染まっていたので、こっそり、こっちに書く小心者www)