2015年2月6日 イナンナ女神よ、何想う!?

大昔にウルクがあった場所は、今はイラク領で、ムサンナー県のサマーワになっている。豊穣の女神イナンナさまが祀られていた都市だ。ウルがあったところはジーカール県ナーシリーヤ。ここは月神ナンナさまの都市だ。

今や、イラクとシリアは危険な紛争地帯になっているわけだけど、最近、その近辺で新しい仕事がある、と聞いた。やってみたい、と手を挙げて、挑戦したら、もしかしたら行けるかもしれない。うーん。どうだろうか。

ちぃ子には「そんなところに行ったって、神さまはいないよ?」と言われた。まあ、確かに、神さまはいない。でも、ボクは別に神さまを拝みたいわけでも、神さまに面会を求めているわけでもない。

2010年にギリシアに行って、パルテノン神殿を訪問してみたけれど、アテーナー女神を求めて行ったわけではない。そこに行って、当時の人々の気持ちを感じてみたかっただけだ。実際、パルテノン神殿はものすごく高いところにあって、アクロポリスの丘なんて言うんだけれど、頂上まで登るのに一苦労。小一時間くらい掛かって辿り着く。アテーナイの街が一望できる場所。よくもまあ、そんなところまで資材を運んで、巨大な神殿を作ったものだ。行ってみて、初めてその建設の大変さを思い、彼らの信仰心を思った。

書籍から学ぶことも多い。でも、現地に足を運んで、空気を感じて、想像する。それが出来たら幸せだ、とボクは思う。早く戦争が終わって、平和になればいいなあ。石油が採れるばっかりに……不幸なことだよなあ。