2015年1月5日 えぇっと……

「干支」と「十二支」を混同している人がいる。「今年の干支って何だっけ?」「未(ひつじ)だよ」という会話があるけれど、正確には「乙未(きのとひつじ)」である。「干支」は「十干十二支」の略で、「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の十干と「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の十二支の組み合わせのことを言う。日付や方角などを表すために生まれたもので、中国の殷王朝の時代にはすでに用いられていた痕跡があるというから、かなり古い。十二支に12種類の動物が充てられるようになったのは秦王朝の時代らしい。60で一巡するので、60歳を「還暦(暦が還る)」と呼ぶわけである。

ところで、十干(10)と十二支(12)の組み合わせなのに、どうして60種類しかないのだろう? 本来、120種類の組み合わせがあるのでは? とちょっと考え込んでしまう人は、もしかしたら、理系かもしれない(笑)。